2012年12月21日金曜日

ブータンのチベット仏教





チベット仏教

ブータンは世界で唯一、チベット仏教を国教とする国家。
チベット仏教は深くブータンの生活に根差している。
宗教観や伝統的礼儀作法はとても厳しく、学校教育にも取り入れられている。
常にチベット仏教とともにあり、チベット仏教がブータン人の根本に根ざし、身近なところにあふれている。

ブータンの人々は「風は宇宙の息である」という。
ブータンでは空き地や小高い丘、お寺の境内に旗がたなびくのを目にする。
これらは祈りの旗で、チベット仏教の経文が書かれている。
風の吹くところにかけると、祈りが風にのり、青い空やヒマラヤの山並みに行きわたり、経文の功徳が天や人々に届くのだそうだ。


ルンタ

中央に馬の絵が描かれた色鮮やかな経文の旗。 「ルンタ」とは「風の馬」を表す。    
     ※ルン=風   タ=馬

木版印刷で作られている。
旗の中央に描かれた馬は「風」「速さ」を象徴し、願いごとが早く成就するようにという思いがこめられている。
青、白、赤、緑、黄の5色があり、それらをつなげて飾る。
ルンタの色にはそれぞれ意味があり、青は空や水、白は雲や風、赤は火、緑は森、黄色は土を象徴している。



ダルシン
縦長の旗。ルンタと同じようにチベット仏教の経文が書かれている。
         



マニ車

お経が書かれていて、これを回すことによりお経を唱えたことになる。
文字が左から右に書いてあるので、必ず左まわり(反時計回り)に回す。
ずらりと並んで、
「こ、こりゃ全部回すの大変だな!でも全部回したらさぞかし功徳があるだろうな!」
っていうものから


大きくズシンと構えて
「お、重たそうだな!」
というもの、
手に持てる便利なものまである。 ブータンではいろんな場所で、この手に持てるマニ車をもって回している人を見る。
   


大小さまざま。















最古の寺といわれる、キチュ・ラカンには
こんなに古いニマ車がある。   



















寺にはもちろん、田んぼや丘、店先やちょっとした場所、町のあちこちにもある。











日常の中に自然に溶け込んでいるマニ車。 日常の中で、いろんな場所で、時折折りに回してみなが経文を運ぶ。 ありがたい功徳にみんなが満たされている国だと感じた。





仏塔

ニマ車と同じくらい、寺、街中、田んぼの真ん中、森の中、いろんな場所にある。
ブータン式、チベット式、ネパール式など、形も様々。


















小さな仏塔のミニチュアも、
至るところで目にする。

仏塔のちょっとした棚や、
ニマ車の下、
岩の上などにちょこんとのせてある。

























裏に死んだ人の名前を書いた紙を入れるらしく、
日本で言う位牌のような役割をしているのかもしれない。






  

大事な信仰

男根信仰も一般的で、あちこちの家のペイントで描かれているのをよく目にし、子どもたちはごく自然にその中で育っていくようだ。






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