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チベット仏教
ブータンは世界で唯一、チベット仏教を国教とする国家。チベット仏教は深くブータンの生活に根差している。
宗教観や伝統的礼儀作法はとても厳しく、学校教育にも取り入れられている。
常にチベット仏教とともにあり、チベット仏教がブータン人の根本に根ざし、身近なところにあふれている。
ブータンの人々は「風は宇宙の息である」という。
ブータンでは空き地や小高い丘、お寺の境内に旗がたなびくのを目にする。
これらは祈りの旗で、チベット仏教の経文が書かれている。
風の吹くところにかけると、祈りが風にのり、青い空やヒマラヤの山並みに行きわたり、経文の功徳が天や人々に届くのだそうだ。
ルンタ
中央に馬の絵が描かれた色鮮やかな経文の旗。 「ルンタ」とは「風の馬」を表す。※ルン=風 タ=馬
木版印刷で作られている。
旗の中央に描かれた馬は「風」「速さ」を象徴し、願いごとが早く成就するようにという思いがこめられている。
青、白、赤、緑、黄の5色があり、それらをつなげて飾る。
ルンタの色にはそれぞれ意味があり、青は空や水、白は雲や風、赤は火、緑は森、黄色は土を象徴している。
ダルシン
縦長の旗。ルンタと同じようにチベット仏教の経文が書かれている。
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マニ車
お経が書かれていて、これを回すことによりお経を唱えたことになる。文字が左から右に書いてあるので、必ず左まわり(反時計回り)に回す。
ずらりと並んで、
「こ、こりゃ全部回すの大変だな!でも全部回したらさぞかし功徳があるだろうな!」
っていうものから


「お、重たそうだな!」
というもの、
手に持てる便利なものまである。 ブータンではいろんな場所で、この手に持てるマニ車をもって回している人を見る。

大小さまざま。

最古の寺といわれる、キチュ・ラカンには
こんなに古いニマ車がある。

寺にはもちろん、田んぼや丘、店先やちょっとした場所、町のあちこちにもある。
日常の中に自然に溶け込んでいるマニ車。 日常の中で、いろんな場所で、時折折りに回してみなが経文を運ぶ。 ありがたい功徳にみんなが満たされている国だと感じた。
仏塔
ニマ車と同じくらい、寺、街中、田んぼの真ん中、森の中、いろんな場所にある。ブータン式、チベット式、ネパール式など、形も様々。


小さな仏塔のミニチュアも、
至るところで目にする。
仏塔のちょっとした棚や、
ニマ車の下、
岩の上などにちょこんとのせてある。


裏に死んだ人の名前を書いた紙を入れるらしく、
日本で言う位牌のような役割をしているのかもしれない。
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